#長崎県

小島の里—「愛宕橋~愛宕中央公園」

長崎の郷土史研究家 岩永さんの自宅を辞して後、
我が母校である小島小学校脇を流れる小島川沿いに
正覚寺下電停まで歩くことにしました。
少々、堅い話になりますが、「小島」の地名は
室町時代の役人、「小島備前守」がこの辺りに屋敷を構えたことから
この名がついた等、諸説あるようです。

 

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愛宕で最初に小島川にかかっている愛宕橋です。

 

そして、少し下ったところに
味も素っ気も無い、コンクリート橋があります。

 

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この橋は、その容姿に似合わず、
その名を「はなやしき橋」といいます。

 

この辺りには財界人の大きな別邸があり
四季おりおりの花に囲まれた、「花屋敷」と呼ばれたことから
この地域を「はなやしき」と呼んだそうです。

 

この橋のすぐ近くに公園があり、そこには大正天皇および昭和天皇
即位記念碑がありますよ、と
岩永氏から聞いていたので立ち寄ることにしました。

 

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向かって左が昭和天皇、右が大正天皇のものです。
この石碑の文字は、地元愛宕の名士である、伊吹元五郎 陸軍歩兵大佐の書であることも
岩永氏から伝授済みです。(この方の胸像が愛宕山にあるそうです)

 

ここで、思いもかけないサプライズ。

 

私が公園に着いた時、
一人の品のいい初老の男性が、この石碑を眺めておられました。

 

私は凡人の体よろしく、「早くどかないかなあ」と
写真を撮ることばかりに気をとられ
その方がその場を去られると、急いで撮影したのです。

 

すると、先ほどの男性がフイに声をかけてこられました。
「石碑に興味があるんですか?」
それに対して、
「ええ、この辺りから小島川沿いに、散策しようと思って・・」
と、答えにならない返事をしたところ、

 

「この石碑の文字は、私の祖父が書いたんですよ」

 

あれ?と言うことは・・・

 

伊吹大佐のお孫さん???

 

お名前をお尋ねしたら、コックリと頷かれ、
「よく、ご存知で」
とのお答えでした。

 

なんという奇遇。

 

なんという出会い。

 

それから、小一時間ほど、この辺り「愛宕」の話で盛り上がったのは
言うまでもありません。
次回へつづく・・・。
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