#長崎県

茂木街道をゆく—「茂木枇杷発祥の地:裳着」

大山祇神社を辞して、しばらく歩くと道路左脇のセメント塀に
茂木枇杷原木記念碑入り口の碑が埋め込まれています。

 

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かなり注意して歩いていたのですが見落としそうです。
どっちに行けば、あるいはこの上の坂なのか、矢印がないので迷いましたが、
きょろきょろ見渡すと左側の奥に、さらに石碑のようなものが見えます。

 

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右に行くと記念碑、まっすぐ行くと「三浦シオ生家跡」の矢印が出ていました。
まず右に行ってみます。すると枇杷の木々に囲まれた記念碑が見えてきます。

 

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ありました。茂木枇杷原木記念碑です。
天保・弘化(1830~47)頃、百姓の娘であった三浦シオが長崎代官屋敷に奉公していた折、
唐人船主から代官に送られた「中国南部のビワ」が、あまりに味が良く、実も大きかったので
シオはこの種をもらい受けて、この地に蒔き、原木として育てました。

 

以降、逐次、接ぎ木してこの地一帯に広まったとのことです。
当時の原木は残念ながら枯れてしまいましたが、二世代目の原木が残っていました(写真右)。

 

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三浦シオの生家跡です。普通に民家が建っていました。
右横のワンちゃんにずっと吼えられてしまいました。怪しい者じゃないよw

 

そして、また元の街道にもどります。
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途中に茂木四国霊場56番(地蔵菩薩)がありました。
ここで、マメができた足が最後までもちますように、とお願いし、さらに歩き続けます。

 

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古い鄙びた道が続きます。
この辺りの景色は、民家もなく昔のままなのでしょうね。
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途中に道路開通碑が建っていました。

 

碑文には「この道が、長崎-茂木間唯一の街道で、道路も狭く往来に難渋を極めた。
地元住民は相寄り計って総力を結集し、昭和31年から5年の歳月をかけ、立派な道路を完成させ
地区住民の生産向上に大いに寄与するにいたった」とあります。

 

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これが最後の登りでしょう。茂木もいよいよ近くになりました。
この辺りは昔、関所があった場所だそうです。

 

道路左側の急な石段を上ります。降りれるかなあw

 

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小型の真新しい大山祇神社鳥居がありました。

 

ここは、「大石の御前」といいます。
三韓征伐の帰途、茂木に上陸したと伝えられる神功皇后を祀っていて、この石は
「カモジ掛の石」と地元では呼ばれています。
カモジというのは婦人の髪に添え加える「入れ髪」のことだそうです。

 

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茂木漁港が見渡せる高台になっていました。

 

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さあ、いよいよ最後の下り坂。裳着神社は目の前です。

 

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坂を下りきったところに裳着神社があります。
この地は元来、大村藩の領地でしたが、藩主純忠がキリシタン大名となったため、秀吉の時代に
禁教令とともに土地を没収されてしまいました。
その後、年月を経て、島原藩主 松倉豊後守重政が神仏の再興を計って寛永3年(1626)に
再建しました。
祭神は神功皇后・応神・仲哀天皇に加え、武内・大伴・物部・中臣・大三輪の5君臣が祀られています。

 

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「もぎ」の地名は元々この字を使ったとされています。

 

長崎から茂木、茂木から長崎へと旅する人たちはこの神社に詣で、旅の安全を祈願したのでしょう。
車で移動したのでは、この神社の位置づけはわかりません。

 

正覚寺から歩いてきて、今、茂木の港を目前にした身であればこそ、
この神社に自然と頭が下がります。
「ここまで、ありがとうございました」と。

 

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民家を抜けると、そこには昔ながらの佇まいが・・・。

 

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古きよき漁村だったのでしょう。今も面影が残っています。

 

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現在の茂木枇杷集積場です。傍らに「三浦シオ」を称える記念碑が建っていました。茂木枇杷の歴史が記されていました。

 

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ここから、薩摩などの地を目指した、昔人の感慨や如何ほどだったのでしょう。
現代人の私でさえ、ここまで来るだけでこみ上げるものを感じました。

 

自分の足だけで歩く街道の旅が如何に心細く、かつきついものであるか、
だからこそ、路傍の地蔵様に祈願し、また励まされるものであることを学びました。
このシリーズをご覧いただいた皆さん、ここまでお付き合い頂き本当にありがとうございます。

 

最後にひとつ。
枇杷のことをじげもんは「ヒワ」と言いますので・・・w
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