昆虫

絶滅危惧種—「ハッチョウトンボ」

絶滅危惧種シリーズの第二弾です!

今回は佐賀県背振山地西部に位置する、樫原(かしばる)湿原に行ってきました。
ここは、九州の尾瀬と言われるほど、貴重な生態系を維持している場所です。
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ちょうど、朝7時ころ到着。

さあ、さっそく撮るぞ~と張り切って探すも、これがなかなか見つけられません。
悲しいことに、最近のパソコン作業で視力も落ち気味・・・かな?

なかなか確認できない。

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途中、見つけたキアゲハ(?)の幼虫。
こんなのを撮りに来たんじゃないのに、と一人ブツクサ言ってると、先行のカメラマンがとある場所で撮影を開始したのが見えました。

ここは、素直に聞くしかない。

と近寄っていくと、手前の足元にいました、いました。

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朝露の中に、ハッチョウトンボの♂を発見。

体長は18mm~20mmほどで、日本一小さいトンボです。
一円玉の直径が20mmなので、その中に頭から腹端までが納まることを考えれば、いかに小さいかがわかるでしょう。
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今度はすぐ近くに♀のハッチョウトンボを発見。

目が慣れてくると、次々と見つかります。
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名前の由来は、誰かが「ハッチョウミソ」がどうとかこうとか言っていましたがw

まったく関係ないわけではなく、(以下、文献による)
 尾張本草学者・大河内存真(おおこうち ぞんしん:1796-1883)による『蟲類写集』にある、
 日本では「ヤダノテツポウバハツチウメ」(矢田鉄砲場八丁目)にのみ発見せられるために
 「ハツチウトンボ」の名を有する、との記載に因むとされる。
 この矢田鉄砲場八丁目の詳しい場所は現在不明とされるが、名古屋市内の矢田川付近と見られている。
らしい。

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♀の成熟個体です。しかし、かわいい!

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尾瀬などで有名なので、何となく寒いところの種類に思われることもありますが、こうやって九州でも
生息するんですね。
でも飛翔力が弱いので、生育地域の分布は局所的だそうです。

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文献によると、
「日当たりがよく、ミズゴケ類やモウセンゴケなどが生育し、極く浅い水域がひろがっているような環境を好む。」
とありますが、まさにここがそう。

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ほうら、そのモウセンゴケが生えていました。

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そして、これがモウセンゴケの花です。
可憐ですね。食虫植物であるモウセンゴケの花なんて私も初めてです。
ところでここは、非常に貴重な地域ということでルールも厳しく、監視小屋もあって、
かなりの監視員が巡回しています。
この日も、朝8時半には6名もの人たちが巡回を開始しました。

ということは・・・そう、いつものトラブル発生!
でも、今回は私じゃないですよw

あろうことか、珍しくカミさんが大激怒!!
いつもは、私を抑える役なのに、この日は・・・w
つづきは、次回で・・・(どうなることやら^^)

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