アルプス遠征

2015 南アルプス 鳳凰三山縦走 二日目 天空の散歩道

南御室小屋で迎えた縦走初日の夜。

 

夕方から雲が湧き始め、日が暮れる頃には星も見えない曇り空。

 

天気予報もあまり芳しくなかったのですが、

 

ご来光を拝むべく、八時の消灯前に就寝です(^_-)-☆
日の出時刻は4時40分(最近は、腕時計でわかるんですよ(*^^)v)

 

ここから鳳凰三山の最初に現れる「薬師岳」までは1時間ちょっとの距離。

 

準備等を考えて、携帯のアラームを3時半にセットしました!
消灯と同時に眠りに落ちたらしく、

 

ふっと目が覚めると、時刻は3時15分!

 

ちょうどトイレにも行きたかったので、そのままソオーッと身支度を整え外へ出ると、

 

既に二組ほどのパーティが準備運動をしてました。
私も念入りに準備運動をして3時40分に暗い夜道を出発です!

 

もちろんヘッドランプは着けてますよ!(^_-)-☆
出発して30分ほどすると林の木々の間から、黎明のあかりがチラチラ。

 

日の出前のショーが既に始まろうとしてるのを見ると、

 

図らずもペースアップ!
間もなく森林限界を越えると・・・
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太陽光線が放射状に拡散してます!

 

山頂よりずいぶん手前ですが、急いでカメラを取り出し撮影開始!

 

(ここからは大きくして見てくださいね!)
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間もなく、見事な朝焼けが始まりました!
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東南の方向に目をやると、遠くに富士山!
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雲海の上に浮かんでるようにも見える、我が国最高峰の山!

 

これが見たかった~~~~(^_^)/

 

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あとは目の前で繰り広げられるショーに、ただシャッターを押すだけ。
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そして、朝陽が顔を出します。

 

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西の方を見やると、モルゲンロートに輝く白根三山がっ!
右から日本第二の高峰である「北岳

 

真ん中に「間ノ岳

 

そして「農鳥岳」と3千メートル級の山々が雄々しくそびえています(*^^)v
いずれ、そっちにも行くからまってろよ~と

 

心の中で叫んでました!(^_-)-☆

 

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しかし、この日は最高の日の出!

 

劇的な雲に恵まれ・・・
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雲海も大きく広がり、息を呑むシーンが続きます(#^.^#)
やっと我に帰ると既に周りには誰もいません(^_^;

 

急いでザックを担ぎ、「薬師岳」に向かいます。
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途中、「薬師岳小屋」を通り過ぎ、
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薬師岳」の山頂が目の前に広がります!

 

小高い丘のようですが、ちゃんとした山頂。
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5:32 無事、標高2,780mの「薬師岳」山頂に到着!

 

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白根三山をバックに!
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既に朝日がまぶしさを増してきました!
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さあ、

 

これから次の目的地「観音岳」に向います!

 

しかし、ここから続く白砂の登山道(花崗岩の浸食によってできたそうです)は

 

身震いするほどの感動に打ち震えた、忘れえぬ道程となりました!
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右の眼下に雲海を眺め・・・
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足元には可憐な高山植物

 

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後方には「富士山」と、

 

これを至福の時間と言わずして、何が幸せでしょう。
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あっという間に次の「観音岳」へ到着。

 

標高は2,841m。
ここからの眺望はさらに感動モノ!
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次の目的地である、

 

右下にみえる「地蔵岳」を従えて、南アルプスの雄「甲斐駒ヶ岳」を一望!
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そこから左に目を移すと、女王「仙丈ヶ岳」まで!
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こんな景色を見ながらの弁当が美味くなかろうハズがない!(*^^)v

 

本当に名残惜しく、

 

いつまでもここに佇んでいたい気持ちをグッとこらえて、

 

最終目的地「地蔵岳」を目指します。

 

時に6:40!
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地蔵岳」が近づいてきました!

 

ここは、奈良時代から続く信仰の山で、この独特の形をなした石の塔、

 

通称「オベリスク」が特徴的な山です!

 

鳳凰の名をいただくこの連山も、この山の形状、

 

そう、鳳凰のくちばしが天を点き、なだらかにその翼を広げた形をしていることからついた名前

 

だそうです。
この日は天候が良く、

 

左奥には「八ケ岳」も見えてますね!
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7:40 「賽の河原」へ到着。

 

その名前のとおり、「地蔵群」が迎えてくれました。

 

昔から子宝に恵まれない方々がここの地蔵一体を持ち帰り、

 

めでたく子ができた場合には、お礼に二体の地蔵様を献上したそうです。

 

合掌して通り過ぎます。
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オベリスクは神が宿ると言われており、

 

中腹にある、祠にお参りをして下山しました。
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時刻はちょうど八時を指してました。

 

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これで鳳凰三山のすべてを辿ることができました。

 

時刻も計画より1時間早め。

 

感動を胸に抱き、あとは下るのみ。

 

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途中、「鳳凰小屋」でまたまた、南アルプスの天然水を満喫し、

 

バス亭のある青木鉱泉を目指します。
しかし、この急坂は堪えました(>_<)

 

延々4時間弱にもおよぶ下り道。

 

途中、

 

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五色滝を始めとする4つの滝が心を癒してくれますが、

 

最後はヘロヘロになりながら、

 

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青木鉱泉へ到着!

 

ここで、腹ごしらえのカレーライスをいただき、

 

温泉に浸かり二日間の汚れを落として無事帰宅!

 

といっても、

 

バス1時間、韮崎から新横浜まで特急で2時間、

 

最後は新幹線で2時間揺られての長旅で、

 

いやあー、結構、疲れました!
でもね、

 

それだけかけても、行く甲斐のある山ですよ!
終わり
.

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