南御室小屋で迎えた縦走初日の夜。
夕方から雲が湧き始め、日が暮れる頃には星も見えない曇り空。
天気予報もあまり芳しくなかったのですが、
ご来光を拝むべく、八時の消灯前に就寝です(^_-)-☆
日の出時刻は4時40分(最近は、腕時計でわかるんですよ(*^^)v)
準備等を考えて、携帯のアラームを3時半にセットしました!
消灯と同時に眠りに落ちたらしく、
ふっと目が覚めると、時刻は3時15分!
ちょうどトイレにも行きたかったので、そのままソオーッと身支度を整え外へ出ると、
既に二組ほどのパーティが準備運動をしてました。
私も念入りに準備運動をして3時40分に暗い夜道を出発です!
もちろんヘッドランプは着けてますよ!(^_-)-☆
出発して30分ほどすると林の木々の間から、黎明のあかりがチラチラ。
日の出前のショーが既に始まろうとしてるのを見ると、
図らずもペースアップ!
間もなく森林限界を越えると・・・

太陽光線が放射状に拡散してます!
山頂よりずいぶん手前ですが、急いでカメラを取り出し撮影開始!
(ここからは大きくして見てくださいね!)

間もなく、見事な朝焼けが始まりました!

東南の方向に目をやると、遠くに富士山!

雲海の上に浮かんでるようにも見える、我が国最高峰の山!
これが見たかった~~~~(^_^)/

あとは目の前で繰り広げられるショーに、ただシャッターを押すだけ。

そして、朝陽が顔を出します。

西の方を見やると、モルゲンロートに輝く白根三山がっ!
右から日本第二の高峰である「北岳」
真ん中に「間ノ岳」
そして「農鳥岳」と3千メートル級の山々が雄々しくそびえています(*^^)v
いずれ、そっちにも行くからまってろよ~と
心の中で叫んでました!(^_-)-☆

しかし、この日は最高の日の出!
劇的な雲に恵まれ・・・

雲海も大きく広がり、息を呑むシーンが続きます(#^.^#)
やっと我に帰ると既に周りには誰もいません(^_^;
急いでザックを担ぎ、「薬師岳」に向かいます。

途中、「薬師岳小屋」を通り過ぎ、

「薬師岳」の山頂が目の前に広がります!
小高い丘のようですが、ちゃんとした山頂。

5:32 無事、標高2,780mの「薬師岳」山頂に到着!

白根三山をバックに!

既に朝日がまぶしさを増してきました!

さあ、
これから次の目的地「観音岳」に向います!
しかし、ここから続く白砂の登山道(花崗岩の浸食によってできたそうです)は
身震いするほどの感動に打ち震えた、忘れえぬ道程となりました!

右の眼下に雲海を眺め・・・


足元には可憐な高山植物!

後方には「富士山」と、
これを至福の時間と言わずして、何が幸せでしょう。

あっという間に次の「観音岳」へ到着。
標高は2,841m。
ここからの眺望はさらに感動モノ!

次の目的地である、

そこから左に目を移すと、女王「仙丈ヶ岳」まで!

こんな景色を見ながらの弁当が美味くなかろうハズがない!(*^^)v
本当に名残惜しく、
いつまでもここに佇んでいたい気持ちをグッとこらえて、
最終目的地「地蔵岳」を目指します。
時に6:40!

「地蔵岳」が近づいてきました!
ここは、奈良時代から続く信仰の山で、この独特の形をなした石の塔、
通称「オベリスク」が特徴的な山です!
鳳凰の名をいただくこの連山も、この山の形状、
そう、鳳凰のくちばしが天を点き、なだらかにその翼を広げた形をしていることからついた名前
だそうです。
この日は天候が良く、
左奥には「八ケ岳」も見えてますね!

7:40 「賽の河原」へ到着。
その名前のとおり、「地蔵群」が迎えてくれました。
昔から子宝に恵まれない方々がここの地蔵一体を持ち帰り、
めでたく子ができた場合には、お礼に二体の地蔵様を献上したそうです。
合掌して通り過ぎます。

オベリスクは神が宿ると言われており、
中腹にある、祠にお参りをして下山しました。

時刻はちょうど八時を指してました。

これで鳳凰三山のすべてを辿ることができました。
時刻も計画より1時間早め。
感動を胸に抱き、あとは下るのみ。

バス亭のある青木鉱泉を目指します。
しかし、この急坂は堪えました(>_<

延々4時間弱にもおよぶ下り道。
途中、

五色滝を始めとする4つの滝が心を癒してくれますが、
最後はヘロヘロになりながら、

青木鉱泉へ到着!
ここで、腹ごしらえのカレーライスをいただき、
温泉に浸かり二日間の汚れを落として無事帰宅!
といっても、
バス1時間、韮崎から新横浜まで特急で2時間、
最後は新幹線で2時間揺られての長旅で、
いやあー、結構、疲れました!
でもね、
それだけかけても、行く甲斐のある山ですよ!
終わり
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