アルプス遠征

2018北アルプス 裏銀座縦走 後編

今夏の北アルプスは天候が不安定。

この日の予報も雨であったが、4時の起床時から雲は多いものの
なんとか降らなそうな空でした。

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野口五郎小屋」を5:00ちょうどに出発です。

(ココだけの話ですが、この小屋では飲料水は雨水を消毒して使用しているので
 ちょっと水がまずかったなあ・・・ナイショですよw)

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綺麗な雲海を見ながらの山行。

そして、

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野口五郎岳」の山頂手前でご来光を仰ぎました!

北アルプスは今回が3度目ですがご来光は初めて。
ガスは多いものの、いい色合いです!(^^)v

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山小屋出発から15分で「野口五郎岳」の山頂到着!
今回最初のピークを踏みました(*^。^*)

ここで、「野口五郎岳」の名前の由来について触れてみると

 『名前の「野口」は、この山が属する長野県大町市の集落「野口」に由来し、
  「五郎」とは大きな石が転がっている場所を表す「ゴーロ」の当て字である。 』
とあります。

ちなみに歌手の野口五郎がデビュー前に、
 『同じ北アルプスの名峰「黒部五郎」岳と「野口五郎」岳のどちらがいいか?
  と問われて、迷わず「野口五郎」を選んだ』
というのは有名な話です(^^)v
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山頂からの景色もまた格別!(^_^)/

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この稜線歩きが「裏銀座」の醍醐味のひとつ!

一歩一歩噛みしめながら歩を進めます(*^^)v

しばらくして岩稜帯に出ると・・・

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ライチョウの親子に遭遇!!!

二羽のひなを連れたお母さんが仲良く現れてくれました!
一眼レフならもっとよく撮れたのでしょうが、
それでもtakeppeの念願だったライチョウに逢えて大満足!(*^^)v

しばらくは我々の進む登山道を先導してくれましたよ(*^。^*)

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ライチョウ親子に逢えて気分は上々でしたが、
天候は相変わらず。

それでも雨が降るよりマシですな。

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その後、
かなりのキツイ登りだった「東沢乗越」を越えると
程なくして「水晶小屋」に到着!
時間は7:20。
順調なペースです。

ここから「水晶小屋」にザックをデポして、待望の「水晶岳」を目指します。

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山頂が近くなってくると、「水晶岳」の名前の由来となった
水晶を含んだ岩があちこちにゴロゴロ。

もちろん水晶を持ち帰ってはダメですよ(^_-)-☆

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そして、
野口五郎小屋を出発してちょうど3時間。
8:00ちょうどに「水晶岳」山頂に到着しました。

本来なら、ここから「槍ヶ岳」の雄姿が見えるハズなんですが
ご覧のように真っ白。
ここは本当に残念でした(>_<)

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水晶岳は山頂が狭いのでさっさと引き上げ
水晶小屋に戻りデポしていたザックを回収して「ワリモ岳」分岐を越えると、
目の前に、
次に目指す名山「鷲羽岳」の雄姿が見えてきます。
(ガスで全容が見えないのが残念(>_<)
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この登りも休憩なしで一気に登りきると、10時ちょっと前に登頂!
コースタイムより40分早かったので、ここでしばし休憩です。

鷲羽岳」はとても登りやすい山で、その山容とともに優しい山なんだなあ
と登頂の感想を述べると、
「そうですか?」
と相棒のつれない答え。

う~ん、まあ、人それぞれなんでねw

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鷲羽岳」の下りにかかると直下に次の休憩地点「三俣山荘」が見えています。

ここは宿泊者じゃなくても利用できるレストランがあり、
食事もカレーやラーメンだけでなく、オムライスや人気のジビエ丼、
更には、自家焙煎のコーヒやスイーツも提供してくれる、
登山者にはとってもありがたい山荘でした。

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我々はラーメンでお腹を満たし(塩分と水分補給を兼ねて)、
その後、しばらくして「三俣峠」に到着。

ここでザックをデポして本日4つめのピーク、「三俣蓮華岳」に向いましたが
これが大誤算!(>_<)

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無事、「三俣蓮華岳」山頂に到着したものの、最後に目指したかったピーク、
双六岳」に行くにはこの「三俣蓮華岳」からそのまま稜線を歩かなければならなかった
のです(T_T)

気づいた時にはあとの祭り。
もう一度、この山頂に登り返す気力は湧いてこず、
泣く泣く「双六岳」登頂はあきらめました(T_T)

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結局、楽なコースである「お花畑コース」を歩いたおかげで予定より
かなり早く「双六小屋」が見えてきました(^_-)-☆

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ここからは、先ほど登頂前には見えなかった「鷲羽岳」の雄姿がはっきりと
見ることができ、なんとか溜飲を下げることができました。

今回2日目の宿もここ。
非常に大きい山荘で、200名収容の大規模な山荘。

我々にとってラッキーだったのは、到着直後から雨が降りだし、
夕食時間頃から激しい雷雨に変わったことです。

テント泊の方々は怖い思いをされたはず。
この後、朝方まで断続的に降り続きました。

そして、残念だったのは、
各部屋の換気がとても悪く、
標高2,000mを超える山荘なのに蒸し暑いことこの上なく、
更に、消灯も夜9時と、いつまでも明々と照明が灯り、
中々寝つけなかっかことです。

あとはスタッフの方々も感じが良かったので、この点だけ
今後改善してほしいものです。

反対に、
翌朝の朝食の開始時間は4:30から。
これはありがたく、我々も弁当ではなくゆっくりと山荘の食堂で
いただくことができました。

朝5:30には出発準備が完了したのですが、
結局、その頃にはあの激しかった雨もやみ、これ以上ないタイミングで
出発できたので、ヨシとしましょう!(^_-)-☆

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最終日8/13は降りるだけ。
疲労困憊のはずなのに、なぜか相棒との会話も弾み、7時過ぎには
チェックポイントの「鏡平山荘」に到着。
一路、「新穂高温泉」を目指します。

本来なら、「槍ヶ岳」を目指すのが正統派「裏銀座」コースなのですが
やはりお盆はふたりともなにかと都合があるので一日ショートカットしましたw

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さあ、そしてフィナーレ間近、「わさび平小屋」に2時間もかからずに到着!

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ここの名物はキンキンに冷えたトマトやきゅうり、それにリンゴが格安で
いただけることです!

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私もキンキンのトマトをたっぷりの塩をかけていただきました!
美味しかったなあ(*^^)v

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そして、ついにゴールである「新穂高温泉」に到着!

いやあ、よく歩きました!
結局、3日間で延べ44.5キロメートルの道のり。

最初はハプニングにどうなることかと心配もしましたが、
天気もどうにか大きく崩れることなく、また歯も痛まずに過ごすことが
できました!

山のことだけを考えた3日間は何物にも代え難く、
日頃のストレスもどこかへ飛んで行ったようです!

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最後に、
平湯温泉のバスターミナルで記念のスリーショット!

右端の女性は、最後まで我々と同じ行程を歩き通した、
ソロで、それもテント泊で参加の女性!
今時の山ガールは大したものです(^_-)-☆

ああ、
本当に楽しかった!

さあ、
次はどこへ行きますかね(^_-)-☆
終わり

.

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