#その他祝日、記念日、年中行事

思い草—「ナンバンギセル」

「道の辺の尾花がもとの思い草いまさらになどものか思はむ」

万葉集にでてくる歌です。

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「思い草」とは、このナンバンギセルのこと。

ナンバンギセルとは、寄生植物の代表格。
今年も、我が家のある団地の片隅で、きれいな紫色に色づいたこの花は、

この写真のようにススキなどの草の根元に寄生して生えています。

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歌の意味は、

「道端に生えている尾花(ススキ)の根元に寄生して咲いているナンバンギセルのように、
                あなたなしでは生きられない私は、今さら何を望むでしょう」

というぐらいの意味でしょうか?

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南蛮貿易が盛んなりし頃、南蛮渡来人の使っていたキセルに見立てた花の由来よりも、

万葉人が詠んだ、この切ない恋心の方がずっとロマンチックですよね^^

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