いきなりですが、これはなんでしょう?
コナラが、春先、新緑の柔らかい葉をつける頃、このような「葉の巻物」が見られます。
この巻物の中には、ある昆虫の卵が産みつけられているのです。
この巻物の主がコレ。
体長5mmほどの、ヒメクロオトシブミという名の昆虫です。
平安時代、恋文など、直接手渡すのがはばかられるような内容の、巻紙に書かれた手紙を
わざと目に付くところに落としておきました。
この手紙のことを「落とし文」と呼んでいたのですが、この昆虫がつくる巻物が
「落とし文」にそっくりなことから、この名前がつきました。
わざと目に付くところに落としておきました。
この手紙のことを「落とし文」と呼んでいたのですが、この昆虫がつくる巻物が
「落とし文」にそっくりなことから、この名前がつきました。
オトシブミ科の中でも、種類によっては、実際にこの巻物を切り落としてしまいます。
中の卵から幼虫がかえると、そのまま巻かれている葉っぱをえさにして成虫へと育つのです。
いわば「ゆりかご 兼 食料倉庫」なんですね。
専門用語でも「揺籃(ようらん)」(=ゆりかご)という言い方をするんですよ。
新緑の頃の葉は柔らかいので、
親にとっては巻きやすく、幼虫にとっては食べやすいという一石二鳥なんです。
ですから、この昆虫は、コナラなどの木が新芽を芽吹く時期に成虫になるように生命のサイクルをまわしているんです。
親にとっては巻きやすく、幼虫にとっては食べやすいという一石二鳥なんです。
ですから、この昆虫は、コナラなどの木が新芽を芽吹く時期に成虫になるように生命のサイクルをまわしているんです。
こんな小さな虫が器用に葉っぱを巻いていく様子。
この目で見てみたいと思いませんか?
いつか、その一部始終を皆さんにお届けできたらいいなあ!
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