昨晩、息子の部屋に入ると、漢文の勉強中であった。
迷惑も省みず、参考書を覗くと、
「あに・・・~や」
「いづくんぞ・・・~や」
と行った、懐かしい構文が目に入った。
意味は「どうして~であろうか、いや、ない」といった意味だったと思う。
それぞれ、「あに」とか「いづくんぞ」とかは、最後の「~や」とセットなのである。
ん?待てよ。
長崎弁にも似たようなのがあったな。
そう、そう。
こういう使い方だ。
「いつまでも、鼻グスグスして! はよう、病院行って診てもらわんと、ひどうなっても知らんよ!」
これに対し、
「そげん言うなら 、病院に行ってくーだい!」
直訳すれば、「そこまで言うなら、病院に行ってこようかな。」となるが、
この場合、そげん言うなら と ~だい!が
セットになったことで、
「恩着せがましい」、「開き直った」あるいは 「仕方ないなあ」といったニュアンスになる。
長崎弁にも、セットものがあるのである。
素晴らしい。
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