#秋

不良の子孫?

巷では、紅葉までもう一息という状況ですが、
私が愛するくじゅうに関しては、もう見頃は終わったとの情報が・・・

とうとう、今年は燃えるような大船山のドウダンの紅葉を見ずじまいで冬を迎えそうです(涙)

ところで、紅葉する木は当然、葉を落とし越冬するワケですが
これは、秋に、使い終わった葉から使える養分は吸収して、いらなくなった部分を切り落とす行為だと
いうことは、みなさんご存知ですよね。

これは「離層」というヤツの仕業なんです。
例えば、早々に葉を落としている我が家のタラの木。
イメージ 1
この矢印で示しているところが「離層」なんです。

よく見てみると、層のところにブツブツが見えるでしょう?
これは、「水」や「養分」が通っていた跡なんです。

そして、この「離層」がなかったら、樹木は古い枯れ葉ばかりになって
新しい葉を広げられなくなり、養分が不足することになるから、
そういう意味で、この「離層」は、とっても大事なものなんです。

 ちなみに、この「離層」は木によって形も千差万別。
 これを専門に撮っている写真家もいるぐらいなんですよ。

でも、中には、この「離層」ができない方がいい場合もあるんです。
それが、コレ。

イメージ 2
そう。おコメ。

コメや小麦などは、
大昔は、稲が実ると、「離層」ができて、種がパラパラと落ちやすかったそうな。
それもそのハズ。
種の存続という意味では、ごく当たり前の行為なんですよね。
ところが時を経るにしたがって、「離層」ができない不良品が発生し、
それを見逃さなかった人間様が、これを品種改良して、現在のようなおコメのできる稲になったそうです。

先頃、今年のコメの作況指数が「やや不良」の98だったと、お役所は発表しましたが、
なんのなんの、元々「不良」の子孫なんだから「やや不良」なら、
だいぶ良くなったんじゃないのw

ってことで、長々と講釈をたれてしまいましたが、稲作農家の方々、厳しい状況が続きますが
「不良」の子孫を育ててるって思って、頑張ってくださいね!

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