#長崎県

戦艦 武蔵 発見の報にふれて・・・

シブヤン海にて、あの、

長崎で建造された戦艦 武蔵が発見されました。

武蔵と言えば、私にとっても特別の響きをもつ船の名前なんです。

それは、

当ブログで何度か登場している私の祖父のことですが、

以前ご紹介した通り

端島軍艦島)での最古のRC造集合住宅30号棟を手掛けたのはご存じの通りです。
過去記事ですよ~

その祖父の、もうひとつの自慢が、

あの、戦艦 武蔵の艦長室を手掛けたこと。

数ある内装物件において、船舶はもっとも豪華かつ贅を尽くしたものですが

その中でも、艦長室というのは別格中の別格!

その上、旧帝国海軍旗艦の艦長室ともなれば、大工の腕も一流中の一流でなくてはなりません。

その艦長室の内装を一人で手掛けたというのです。

この話を聞かされていたのは、まだ私が小学生の頃。

如何にすごいことかの判断もよくつかず、半ばぼーっとした感じで、ただ耳に残っているという程度の

ものでした。

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そんな中、月日は流れ、

その祖父が亡くなった8年後のこと。

社会人として就職した一年目、

最初に配属された大阪の現場で出逢った、ある大工の職長さんがいました。
名を「S谷」さんと言い、当時すでに60歳を超えていたと記憶しています。

この方、後頭部のあたりが大きく陥没したような感じで、いつも気になっていたのですが、

ある日、思い切って尋ねてみると、

原爆でやられた、とのこと。

じゃあ、長崎の出身?

ということで意気投合!

次第にいろんな話ができるようになたある日、

この「S谷」さんが、

自分は戦艦 武蔵の建造に立ち会っていたというのです。

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思わぬ展開に、祖父の昔話を思い出した私は、私の祖父も武蔵に関係していたんですよ。

と告げると、

「S谷」さんは、その人は知らない。

でも、自分も含めて、よくお世話になった、同じ長崎の大工で、艦長室を手掛けていた人がいた

と言うではありませんか!

私は、その人は「S村」と言いませんでしたか?

と問うと、

なんで知ってるの? と、とても驚かれました。

それもそのはず。私の姓とは違う名前だったのです。

私は、

その人は私の祖父です。

takeppe家に養子で婿入りしたので、その「S村」が本姓なんですよ。

というと、突然、その「S谷」さんは涙を流して私の手を取るではないですか。

「S村」さんには本当にお世話になった。

自分やまわりの者も含めて、タバコやおにぎりなどをいつももらってたんだと。

当時は、威張り散らす班長が多い中で、

私の祖父はとてもやさしく、いつも気にかけてくれていたと。
私の祖父の昔話では、

当時、武蔵の建造には、人手が足りず、囚人なども多く動員してたとのこと。

艦長室を手掛ける傍ら、そういった人たちを使って、外装の磨きなども指示してたのが

私の祖父だったらしいのです。

「S谷」さんは、その囚人の直接のまとめ役を私の祖父から任されていたとのこと。
私は、当時、あまりの偶然とその出会いに言葉もありませんでした。

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幼いころ、半信半疑で聞いていた祖父の昔話が「S谷」さんとの出会いで、

真実の物語として私の中によみがえった瞬間でした。
余談ですが、

主砲の長さがどれくらいあるのか、

調べてみたくても監視の目がきつくて直接測るわけにはいかない。

そこで一計を案じて、

夜風に吹かれて散歩するふりをして歩数を数えた、との話も、今、思い出しました。

今となっては、もう、その歩数も忘却の彼方・・・。
あれから30年。

そんな色褪せた昔話たちを、

今また、

大阪の地で働く私に思い出させてくれたのが、武蔵発見のニュースだったのです。

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