#長崎県

素敵な長崎弁—「あまめ」

「あまめ」  (ゴキブリ)

もともとは、海岸でよく見かける「フナムシ」のことを「あまめ」と呼んでおり、

これに、ゴキブリがよく似ている(特にその動きが)ことから

ゴキブリのことを 「あまめ」または「きなめ」と呼んだらしい。
しかし、ゴキブリという言い方そのものも、ひとつの方言ではなかろうかと思います。

元来、ゴキブリという呼び名は、「ごき」(御器=ふたつきのお椀)にかぶりつく

ごきかぶり」が訛ったものと言われています。

現に諫早や波佐見では「ごっかぶい」と呼んでおり、まさに「ごきかぶり」がつまった言い方です。

また、家にいるものは、その容姿がクロっぽいことから、五島地方などでは「くろんず」とか

くろっつ」ともいい、また、この他にも「とっくう」と言ったり、

更には私の親戚がいる三和町などでは「とくじんぼう」とも言っており、

こうなると、語源は、なにがなんだかさっぱりわからなくなりますW

ところで、みなさんは

「黄金虫の唄」はご存知でしょうか?

あの、「こがねむし~は、かねもちだ~♪」っていう唄です。

あれ、実は、「黄金虫」とは「ゴキブリ」のことなんだだそうです。

作詞した野口雨情っていう方が生まれた茨城県では、ゴキブリのことを「黄金虫

というそうです。
では、なぜ、ゴキブリのことを「黄金虫」とよび、更には「金持ち」と言ったのでしょう。

実は、ゴキブリの卵は、卵鞘という袋の中に入っており、この卵鞘があるものの形に似ているのです。

イメージ 1
これが卵鞘です。

そう、財布にそっくりでしょう。おまけにチャックみたいなものまでついていますねw
ゴキブリは卵が孵化して、この卵鞘から子供がでてくるまで

これを、ずっとお尻にくっつけたまま動き回るのです。

その様子を見た、雨情が、「大きく膨らんで、お金(卵)がいっぱい入っている財布」を

いつも持ち歩いている金持ちに例えたんですね。
さすがに童謡作家というのは、目のつけ所が違いますねW
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